合成洗剤を止めた理由 20歳を過ぎた頃から原因不明の皮膚炎で悩むようになり、市販の無添加ボディケア用品や薬でも治らず、腫れで一時は靴が履けないほど。食生活の見直しや、皮膚科医を訪れ効果的な治療方法を求めましたが、思うような結果が見つからず、隔靴掻痒な日々を過ごしていました。諦めかけていた頃、『合成界面活性剤』に関しての記事を読む機会があり、その記事をきっかけに市販のボディケア用品や洗剤(シャンプー、コンディショナー、歯磨き粉、化粧品、固形石鹸、洗濯洗剤等々)、化粧品等に含まれる化学薬品の毒性について知りました。自分の皮膚病とも何らかの関係があるのではないかと思い、それから少しずつお勉強と実験を始めてみました。

分かった事は2点。
*多くのメーカーは、人体への悪影響が明らかにされつつも、安価さを理由に、その毒性には目をつむり合成界面活性剤等の化学薬品の使用を続けているのが現状らしい。

*毒性に関しての研究は、欧米諸国では広く公表されているにも関わらず、広告媒体等の影響でごくわずかな消費者からしか注目を浴びていないようだ。

市販の合成洗剤に使用されている原料は、主に油脂、石油ナフサなどの非常に安価なもの。一部ヤシ油や高価な植物オイルも配合され、それらを高温、高圧の化学的処理で製造しています。合成洗剤はタンパク質と強く結合する性質があるので、皮膚障害や皮膚からの浸透性が強く、皮膚を通して体内に吸収(経皮毒)されると体外へ排出するために血管に取り込まれてしまいます。血管の中で、その溶血作用により、貧血の原因になったり、長期間に肝臓や腎臓に蓄積し、内臓障害や受胎率の低下などを引き起こすおそれがあると指摘されています。皮膚の保湿に必要な油脂もすべて洗い流してしまいます。水生生物への有害性、また成分のアルキルフェノールは環境ホルモン(内分泌かく乱物質)としての有害性も問われているそうです。

そんなこんなで、合成洗剤の使用を止めてみました。食器洗いや家の掃除には、主にベーキングソーダと酢を使用。合成洗剤で洗濯していた衣類や寝具は、水洗いで解毒。石けんはもちろん、ヘアケアアイテム、基礎化粧品などもすべて、自分で納得のいく植物性の原材料を使用し手作りを始めました。健康や環境のことなどを想いながら、ケーキを焼くのと同じ要領で、欲張りで贅沢なボディケア用品を作るようになりました。

自分でも信じられないのですが、合成洗剤の使用を止めてから、以前は切り傷をするとお化けのように水ぶくれになっていた症状が止んだのです。抗生物質入りのステロイド軟膏が手放せなった数年間がウソのよう♪そして、それまで数々のプラスチックの容器が並べられていたバスルームやキッチンが、シンプルで快適な空間に変身したことも嬉しい!

人間は、一生の間に耐えきれるアレルゲンの量がそれぞれ違うそうですが、私の場合はその限界値を20歳で迎えたということだと思います。限界値から溢れ出てしまったアレルゲン(私の場合は合成洗剤)が、皮膚病としてアレルギー反応を示したのでしょう。要するに化学薬品負けですね。

残念ながら世の中には、『無添加』、『ナチュラル』と表示される商品の中にも、合成界面活性剤や人体に悪影響を及ぼすと言われている化学薬品を含むアイテムがあるようです。私は基本的に、小難しい長い横文字の化学薬品名が記載されている商品は、怪しいと判断し使用を控えています。怪しみながら市販の商品を使うより、原材料に正直なアイテムを自分が作ればいいのだというシステムです。肌は呼吸をし、外部物質を吸収し、吸収された物質は血管を通って体内を循環します。ですから、健康に美しく年を重ねる為には、肌に触れるものも、食べても安全で、美味しく健康的な品質の原材料をもとに作られたアイテムを使うことが大切だと考えます。 Lave  Herbal Body Care practice